ライターのクオリティを最大化させるために発注側が意識すべきこと
「ライターのクオリティが低い」と不満を持つ声もよく聞きますが、これらが「すべてライターのせいか?」と言われれば、決してライターだけのせいではありません。
発注する側も、クオリティの高い記事を制作するために、ライターと協力をしなければいけません。
今回は、質の高い記事を作成するために、発注者側がどのような点を意識するべきか、解説します。
クオリティが低いのはライター側だけの問題ではない
結論から言えば、記事のクオリティが低いのは、ライター側だけの問題ではありません。
たとえば「記事をどんどん作ってワードプレスにアップしてください」とだけ伝えた場合、極端な例ではありますが、ライター側はどこをどんな風に気を付けて、何を重視して記事を書けば良いのかわかりません。
その結果、求めている質の記事があがってこないのは、当然といえば当然です。
そのほか、記事作成費用が極端に低かったり、ライターの質問に対して的確かつスムーズに対応しなかったりする場合など、発注者側の問題はいくつもあります。
ライターのクオリティが低い要因
ライターのクオリティが低い要因として、以下の3つが考えられます。
- 求める内容・意向を伝えていない(伝わっていない)
- レギュレーションを整えていない
- 事前の取り決めが曖昧
いずれかが足りていなければ、発注者側として「クオリティが低い」と感じてしまう記事ができあがってしまうでしょう。
反対に、ライター側はこれらの内容を指示されていない場合は、事前に確認しておく必要があります。
具体的にどのような内容か、以下で解説します。
求める内容・意向を伝えていない
「目的」「内容」「ターゲット」を、ライターへ事前に伝えておきましょう。
一つでもライターに伝わっていなければ、満足できる質の記事はできあがりません。
たとえば、単にアクセスを増やすのかお問合せにつなげるのかによっても、記事のニュアンスや内容は若干異なります。「インターネット上のリサーチだけで書くべきなのか」「自社のノウハウを取り入れた内容にするのか」などの内容も、目的によって異なってくるでしょう。
「ターゲット」においても明確にしておかなければいけません。たとえば、飲食店関係の記事を書く場合でも、一般向け・富裕層向けかによって内容が異なります。場合によってはケータリングとしてBtoB向けかもしれません.
ターゲットを明確にしておかないと、ライターと発注者側でズレが起きてしまうので、必ず伝えておきましょう。
レギュレーションを整えていない
ライターに質の高い記事を書いてもらうために、レギュレーションを整えておきましょう。
レギュレーションとは、簡単に言うなら「ルール」のようなものです。厳密には違うニュアンスを持つ言葉ですが、今回においては「ルール」と考えて良いでしょう。
ライターに向けたレギュレーションとしては、以下のような内容があります。
- 「です・ます」調
- 語尾を重複させない
- 漢字とひらがなの使い方
- 「思います」のような主観的な言い回しはしない
など。
これらのレギュレーションは、基本的に発注者側が自由に決めて問題ありません。ただし、できるだけわかりやすく細かく設定しておく必要があります。レギュレーションがあるということは、ライター側からすれば「レギュレーションに書かれていない部分は自由」と思ってしまうからです。
レギュレーションに記載されていないことを「ここは違う」と指摘しても、「レギュレーションに書いていなかった」とライターのストレスになってしまうだけです。
「それならば、最初からレギュレーションを用意しない」と考えてしまう人もいるかもしれませんが、それこそ「どのように書いて良いかわからなかった」「決まりがあるなら最初からまとめておいてほしい」と思われてしまいます。
自社の求める記事にするためにも、レギュレーションは徹底して作成しておきましょう。
事前の取り決めが曖昧
事前の取り決めは、必ず明確にしておきましょう。
たとえば、以下のような部分です。
- 修正を何回まで行うか?
- 内部リンクは必須か?必須であればテキストリンクかブログカードか?
- 文字装飾は誰が行うか?ライターで行うのであればどの装飾を使うか?
- 画像を入れるか?入れるのであればどこに必要か?フリー画像で良いか?
- 必ず入れたい誘導リンクがあるか?ある場合はどの部分に入れるか?
発注者からして「中途半端」と思ってしまうような記事ができあがってしまうのは、上記の部分を伝えていなかったり取り決めを明確にしていなかったりすることが原因です。
ライター側も事前に聞いておくべき
発注者側がライターに伝えておくべき内容について解説しましたが、これらの内容はライター側も意識しておくべきです。
すべて発注者側のせいではなく、事前に確認しておかなかったライターの責任でもあります。
「伝えてくれなかった発注者がすべて悪い」ではありません。
より良い記事を書くためにも、ライター側からも確認しておくべきです。
記事のクオリティは発注者とライターで高める
記事のクオリティは、ライターと発注者、両者で高めていくものです。
発注者任せやライター任せでは、より良い記事を目指せません。
そのため、発注者とライターのコミュニケーションも大事です。
お互いに意図をくみ取り、細かい部分を確認しながら、記事クオリティ向上に努めましょう。
名城 政也/Masaya Nashiro
琴線に触れる株式会社 代表取締役