コンテンツマーケティングで差別化を図るには?Aiでは競合に勝てない
昨今では、企業のマーケティング活動において、コンテンツマーケティングは当たり前のようになっています。そのため、ただコンテンツマーケティングを実施したりコンテンツを量産するだけでは、数多くの競合に勝ちにくい時代になってきました。
競合に勝つためのコンテンツマーケティングは「差別化」を図る必要があるのです。
そこで今回は、コンテンツマーケティングで差別化を図る方法について解説します。
なお、コンテンツマーケティングと一重に言っても、動画コンテンツなどもありますが、今回は記事コンテンツの観点から解説します。
コンテンツマーケティングで差別化するには独自の強み・文化が重要
記事コンテンツマーケティングで差別化するには、独自の強みや文化を出していくことが大事です。「SEO」についての記事コンテンツを書く場合、インターネット上のリサーチだけでは、どうしても似たり寄ったりの内容になってしまいます。
似たり寄ったりの記事コンテンツにしないためには、独自の強みや文化を入れていかなければいけません。
たとえば「自社ではどのようなSEOの知見をためているのか?」「自社のスキルや知識を発揮して、実際にどのような結果につながったのか?」このような「自社の経験」から生まれる内容は、インターネットのリサーチだけでは書けません。
つまり、大きな差別化を図れる記事コンテンツになるのです。
従来のSEO記事ではコンテンツマーケティングの差別化ができない
記事コンテンツマーケティングで差別化を図るには、従来のSEOを意識した記事だけでは不十分と言えます。先述したように、SEOを意識した記事コンテンツだけでは、似たり寄ったりの内容になってしまうからです。
SEOライター(Webライター)が増えたことも原因の一つです。ライターによってある程度の差はあるものの、SEOライターが書く記事はどうしても似た内容になってしまいます。
では、そのような記事を見て「この会社に相談したい」「この会社に依頼したい」となるでしょうか。決して大きな効果は見込めないでしょう。差別化された記事コンテンツでなければ「たまたま開いたから依頼した」程度の効果にしかなりません。
また、昨今話題になっているChatGPTなどのAiによる問題もあります。
ChatGPTの危険性
昨今では、SEO記事をChatGPTで自動化しているケースも多く見られます。しかし、ChatGPTによる記事コンテンツ作成はおすすめしません。
なぜなら、似た記事の大量生産になってしまうからです。
Aiもあくまで、現在インターネット上にある記事を基にして記事を作成しています。そのため、オリジナリティのある記事はまず書けません。
同じような記事が量産されてコンテンツがたまれば、確かにGoogleの上位になる可能性はあります。しかし、そこから相談やお問い合わせに繋がる可能性は低いと言えるでしょう。
コンテンツマーケティングで差別化を図るには生の声が必要
インターネット上をリサーチして書いだけの記事は、今後、確実に選ばれなくなります。
なぜなら、ありきたりの記事や似たり寄ったりの記事は、検索ユーザーにも飽きられているからです。
そこで、差別化を図るために必要なのが、取材やヒアリングありきの記事コンテンツです。
取材やヒアリングありきの記事というのは、単に差別化だけではなく、Googleが定めている評価基準「E-E-A-T」を満たすためにも必要になります。
E-E-A-Tというのは、以下の4つを表します。
- E…Experience(経験)
- E…Expertise(専門性)
- A…Authoritativeness(権威性)
- T…Trustworthiness(信頼性)
すべてを満たすには、やはり「その人」「その企業」の生の声を伝える必要があるのです。
以下で、具体的にどのようなコンテンツが望ましいかを解説します。
SEOを意識した事例記事
これまでも、導入事例などを自社サイトにアップしていた企業はあるでしょう。
しかし、これからは、導入事例とSEO記事と分けるのではなく、導入事例とSEOを合わせた記事が良いです。
たとえば「SEO対策」というキーワードの場合、よくあるSEO対策のポイントについて書くだけではなく、実際に自社でどのような対策を行ったかを書きます。
つまり「SEO対策のポイントとして〇〇があります」という内容だけではなく「SEO対策として重要と言われている〇〇をするために、自社では▲▲を行いました」のような形です。
また、「SEO対策では〇〇がポイントと言われていますが、自社のこれまでの経験から〇〇は行わず、■■にした結果、これまで上位に上がらなかった記事が1ページ目に表示されるようになりました」のような、あえてインターネット上には書かれていない自社だけのスキルを書くのも効果的です。
採用は必ず社員インタビューを入れる
採用関係の記事であれば、必ず社員インタビューを入れましょう。「応募するならこんな会社がいいよ」といった記事では、採用に繋がりません。また、自社の採用のためなのに、業種についてのハウツー記事を増やしても意味がありません。
本当に採用を強化するなら、確実に社員インタビューを入れるべきです。
たとえば、建築業の採用のために「建築業に就職するときの確認するべきポイント」のような記事コンテンツを書いたとします。しかし、これだけ情報が溢れている世の中で「どんなポイントを見るべきか?」を知らない求職者はほとんどいません。
また、もし「建築業に就職するときの確認するべきポイント」という記事コンテンツを見てもらえたとしても、ユーザーはポイントを知るだけです。自社の採用に繋がるとは限りません。
では、求職者が何を求めているか?というと、その会社で働く生の声です。
社員インタビューページを別ページに分けてためていくのも良いですが、「新卒社員に聞いてみた!建築業に就職するときの確認するべきポイント」といったようにSEOと絡めた記事にするのも良いでしょう。
コンテンツマーケティングは差別化の時代へ
Aiで記事コンテンツを作成できるようになった昨今、大事なのはコンテンツの量ではなく、オリジナリティです。
これからの時代は「Google上位に表示されれば良い」時代ではなく、「Google上位に表示されて選ばれる記事」でなければいけません。
そして、選ばれる記事であるためにも、コンテンツマーケティングの成果につなげるためにも、生の声が必要なのです。
実際に弊社の経験で、従来のSEOのような「上位記事を網羅する」内容でなくても、ヒアリングや取材の内容を入れれば上位に表示されるとわかっています。
上位記事と反するような内容でさえも上位表示されるので、取材内容を絡めることで信頼性が高まっていると考えられます。
また、生の声を反映させた記事の方が、お問い合わせにも繋がりやすいです。
ぜひ、これから記事コンテンツでコンテンツマーケティングを行う際は、上位記事を網羅するだけの記事ではなく、生の声を取り入れてみてください。
名城 政也/Masaya Nashiro
琴線に触れる株式会社 代表取締役