助詞とは?種類や意味などを例文でわかりやすく紹介
助詞とは何か聞かれても、とっさには説明できない人も多いでしょう。
普段何気なく使っている日本語ですが、実は難解な言葉です。
「助詞」と聞いてぴんと来ないのも無理はありません。
そこで本記事では助詞とは何かをわかりやすく解説します。
助詞とは
助詞とは、言葉に意味を肉付けし、意味を補足するために使う語です。
また文章の方向性を示してくれる言葉でもあります。
付属語であるため、助詞単体は意味を持っていません。
さらに活用がないのも助詞の大きな特徴です。
助詞の種類には「格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞」があります。
それぞれについて例を見ていきましょう。
格助詞
名詞などのうしろにあり、その言葉とほかの言葉との関係を示すのが格助詞です。
が・を・に・へ・と・より・から・で・や・の |
また並列の関係を示す格助詞もあります。
【例文】
- 花が咲く
- 犬の散歩
- ジュースを飲む
- 犬と猫を飼う
複合格助詞
複合格助詞とは、複数の語が結びついて助詞の働きをするものをいいます。
~について・~によって・~にかけて |
複合格助詞は、意味を際立たせたいときに使います。
【例文】
- 有酸素運動について紹介します
- 保護者たちによって作られました
接続助詞
動詞や助動詞の後ろにつき、前後の文節を接続するのが接続助詞です。
ながら・ても・ものの・ので・のに・たり・けれども |
順接・逆接・単純接続の3つがあります。
【例文】
- 運動をしたので空腹だ(順接)
- 質問したものの返事がない(逆接)
- 歌いながら歩く(単純接続)
接続助詞の使い方を間違えると、意味が伝わりにくくなります。
副助詞
文章に意味を加えたり言葉を強調したりするのが副助詞です。
は・こそ・も・さえ・ばかり・まで・だけ・など・なり・やら・のみ・きり・か |
副助詞は種類が多く、使う語によって意味が違ってきます。
【例文】
- あなたこそ適任だ
- 私ばかり損をしている
- 運動も得意だ
上記の例では「こそ」や「ばかり」が強調の役割を持っています。
「あなたが適任だ」というより、「あなたこそ適任だ」とすれば意味が強まるでしょう。
「運動も得意」との表現なら、運動以外の何かも得意であるとわかります。
終助詞
文末で言葉に意味を添えるのが終助詞です。
か・な・ね・よ・ぞ・とも・なあ・や・わ・ねえ |
疑問・反語・禁止・呼びかけ・強調・断定など、終助詞にはさまざまな働きがあります。
【例文】
- 明日は晴れますか(疑問)
- 言い訳をするな(禁止)
- 今日も頑張るぞ(強調)
- 本当に偉いなあ(感動)
いずれも日常的に使われる言葉です。
選ぶ言葉によって、意味が大きく変わってきます。
助詞の使い方には注意が必要
普段の会話で「助詞を選んで話している」という人は、ほとんどいないでしょう。
学校の授業では習っていますが、覚えている人ばかりではありません。
会話は、状況や流れから多少間違っていても意味が伝わるはずです。
意味が伝わらなければ、必要に応じて相手が確認してくれるでしょう。
そのため会話では特に助詞を意識しなくても問題はありません。
しかし文章では、助詞を間違うと意味が伝わりにくくなります。
もちろん助詞なのかは考えなくても大丈夫です。
選ぶ語による意味の変化に気をつけて文章を作成しましょう。
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