「求人サイトに求人原稿出しているのに採用できない!」その理由は?

どの業界でも人材不足に陥っている昨今、「採用の応募がこない」と嘆いている企業は多いかと思います。
改善の一手として、求人サイトを使っている企業もあるでしょう。
しかし、それだけで応募者が殺到するような企業はかなり稀です。
特別に待遇が良いとか、特殊な業種でない限り、求人サイトに原稿を出しただけで期待以上の応募は来ません。
では、さらにどこを改善すべきなのでしょうか。
具体的な改善点について解説します。
ありきたりの「聞こえがいい」言葉を書いていませんか?
まず、よくあるミスが「どこにでもありそうな求人タイトル」です。
今や求人サイトには数十万件の登録があります。
参考までに、求人ボックスに掲載されている東京の求人募集は約340万件です。(2024年2月時点)
なお、2月3日時点の新着求人は約32万件です。
このなかで、ありきたりな文章を書いていても、誰が読んでくれるのでしょうか。
NG例として挙げられる例としては、「週〇日/直行直帰OK」や「楽しい職場です」などです。
確かにタイトルでわかりやすく伝えるのは良いですが、同じようなことをどの業種でも書いています。
これでは「たまたま」見られるのを待つしかありません。
しかし、数十万件の求人情報からたまたまを期待するのはあまりにも無謀です。
求職者視点で見てみても「どこも同じようなこと書いてあるし、いちいち全部見るの疲れる」というのが本音でしょう。
ですから、まずは興味をもってもらうためのタイトルにする必要があります。
ただ、ここでやってはいけないのが、単に尖らせればよいという考え方です。
あまりにも尖らせすぎて抽象的になってしまうと「そもそも何をやっているかわからないから興味ももてない」といった印象になってしまうでしょう。
ターゲットを具体的にしていない

どの業界でも、ターゲットを具体的にする「ペルソナ設計」は重要です。
採用においても、同様のことが言えます。
しかしながら、求人原稿においてペルソナを具体化している企業は少ないのが現状です。
このような事態を招いているのは、「あまりにも絞り込んでしまうと母集団を増やせない」と不安からかもしれません。
しかし、これはサービスや商品を販売するうえで「ターゲットを絞り込んでしまうと多くの人に売れなくなるじゃないか」という不安と同じです。
このような商品やサービスが売れるか?と聞かれれば、当然ながら売れません。
ですから、求人原稿においても同じように、ターゲットやペルソナを具体化させて、そのペルソナに刺さる内容を作成する必要があるのです。
魅力を具体的に伝えられていない
前提として、どのような企業でも必ずその会社の魅力はあります。
しかしながら、多くの企業が魅力を伝えることが得意ではありません。
求人原稿の場合は、よく下記のような例が見られます。
- アットホームな職場です
- 挑戦できる環境です
これらは確かに一つの魅力なのですが、同じようなことは別の企業も伝えています。
そして、これらの言葉では、求職者に魅力が伝わらないのです。
改善策として、「より具体的な言葉にする」と良いでしょう。
上記の例を具体的にすると、以下のようになります。
NG例 | 改善例 |
---|---|
アットホームな職場です | ・休日も社員が集まってBBQをしています ・社員の子どもが集まってゲーム大会を開いています |
挑戦できる環境です | ・研修中から実際に作業をしてもらいます ・希望の部署に合わせた研修を用意しています |
つまりは、求職者に「なぜ?」を伝えるということです。
「アットホームな職場」であれば、「なぜアットホームな職場と言えるのか?」を突き詰めて考えていくと、具体的な内容を記載できます。
「アットホーム」だけでは、求職者は「どのようにアットホームなのか?」をイメージできませんから、このように具体的に記載してあげると社内のイメージがつきやすくなるのです。
そして、「自分に合っている職場」だと感じてもらえます。
さらに、これらの信ぴょう性を高めるために、社員の声なども掲載しておくと、より効果的です。
弊社でも社員インタビューの作成をおこなっていますので、下記のページもご覧ください。
リンク先の導線を考えていない
実際に弊社でサポートしている会社であった事例を一つ紹介します。(下記ではA社とします)
A社は、教育体制を整えている段階で、一つひとつの改善や取り組みをブログとして公式HPで発信していました。
このブログを見たと言って応募してきた求職者もいるそうです。
しかし、求人サイトでは「教育体制を整えている」と記載されているにもかかわらず、リンク先は別で作成してある採用HPだったのです。
これでは、せっかくブログで発信している内容が見られずにもったいなくなってしまいます。
このように、求人サイトに掲載するリンク先も考えて設置しなければなりません。
自社が求職者に最も伝えたい内容が伝わるページへと誘導するようにしましょう。
見られる、興味を惹ける、求人原稿を作成しましょう

求人原稿は、なんとなく出稿していても成果は出ません。
もちろん、求人原稿を出して採用できる可能性はあります。
ただし、それは「たまたま見てもらえた」もしくは「他と比べて特別に条件が良い」などの場合です。
それ以外では、なかなか求職者は自社の求人を見てくれさえしません。
仮に見てもらえたとしても、抽象的な内容では応募に至りません。
弊社では、これらの求人原稿のサポートを成果報酬でおこなっております。
初期費用はいただいておりませんので、「自社で運用していてもうまくいかない」という場合は、ぜひご相談ください。